ブログ
2022年 12月 24日 ミステリーを読んでみませんか! ~川上先生~
今日はクリスマスイブですね!!皆さん朝登校していますか??
今月ブログ二回目の川上友香梨です。
受験直前になって、受験生の心構えは他の先生がたくさん書いてくださっているので、私は低学年向けにおすすめのミステリーを紹介したいと思います。受験生の方々は終わってから読んでみてください!
ただ私の好きなものについて書きたいだけです。急ですみません。
タイプごとに分けてみたので気になった番号まで飛ばしながら読んでください笑
① 王道のトリックと犯人探しを堪能したい人
②非現実的なドロドロした世界観に浸りたい人
③ 高校が舞台の社会派ミステリーに挑みたい人
④ 普通のミステリーは飽きて変わったトリックを楽しみたい人
⑤ 映画化された作品と合わせて読みたい人
⑥ ホラー要素のある奇怪さを味わいたい人
⑦ 作家さんの作る罠に見事にハマりたい人
本の裏表紙に書いてあるようなあらすじは書かないので調べて下さい。(読む前に見たくない人もいるかもしれないのと、分量的に収まりきらないためです)
① 『十角館の殺人』綾辻行人
デビュー作とは思えない完成度で館シリーズの一作目です。たった1行で世界が変わるタイプの小説で、私が読んだのは高1の時ですが、この本以上に犯人が分かった時の衝撃が大きかったものはありません。『迷路館の殺人』も好きです。クローズドサークル系で、アガサクリスティの『そして誰もいなくなった』をベースに構成されているのでそちらも併せて読むと面白さが倍増します。去年校舎で他の先生にお薦めしたら次会う時までにシリーズの半分くらい読んできてくれました。それくらい面白いです。
② 『6月31日の同窓会』真梨幸子
存在しないはずの6/31に女子校の同窓会の案内状を受け取って…というお話です。湊かなえさんと同様に作者の真梨幸子さんもイヤミスの女王と呼ばれています。(イヤミスとは読んだ後に嫌な気分になるミステリーのことです。)終始暗めの雰囲気が漂っているので、後味すっきり読み終えたい人には向いていないかもしれません。
③ 『希望が死んだ夜に』天祢 涼
社会派×青春×ミステリーです。考えさせられるテーマも取り入れていますが、舞台は高校なので小説が苦手だったり、推理粗油説を普段読まなかったりする人でも読みやすいと思います。個人的にミステリーに他の要素が混じってる作品は今まで苦手でしたが、この作品はとても楽しめました。
④ 『最後のトリック』深水黎一郎
普通のミステリーに飽きた人におすすめです。ビブリオバトル(ディベートの書評バージョンみたいな感じです。興味があれば調べてみて!)2019年優勝作品で、「読者が犯人」という衝撃的なキャッチコピーがあります。自分は絶対に犯人にならない!という自信のある人は読んでみて下さい!今回紹介する中では1番怖くないと思います。もし気になった方がいれば、当時高校生の方が紹介してくれたビブリオバトルを見てもらった方が読んでみたくなると思います。https://www.youtube.com/watch?v=F9N49wSD36I&t=5s
⑤ 『屍人荘の殺人』今村昌弘
浜辺美波さん、神木隆之介さん、中村倫也さんが出演された映画の原作になります。個人的には小説の方が好きですが、どちらも切迫感があって、④と違って内容は書けません。ただ読んでみて下さい。国内ミステリーランキングを4冠を達成した今村昌弘さんのデビュー作です。
⑥ 『向日葵が咲かない夏』道尾秀介
ミステリーは大体怖いけどこれはかなり怖かったです。サイコホラーっぽい要素もあって、ホラーは苦手なのに読んでしまい、読んだ直後は後悔しました…。寝る前に読んだら快適な睡眠は望めないと思います。同じ作家さんの『カラスの親指』も有名で面白いのでお勧めです。
⑦ 『仮面山荘殺人事件』東野圭吾
騙されるタイプの本が好きで、一時期「どんでん返し」「伏線回収」「ラスト 衝撃」などで検索して出てきた本を片っ端から読んでいた時に出合った本です。私が買ったとき本の帯には「スカッと騙されてみませんか」という魅力的なキャッチコピーがありました。あの東野圭吾さんの作品です。
以上7冊の作品を紹介させてもらいました。私は叙述トリックと呼ばれるタイプ好きなのですが、叙述トリックとして紹介する時点でその本に先入観を持ってしまうかもしれないので、その紹介の仕方はやめておきます。衝撃度が癖になって一時期狂ったように読んでいましたが、普通の推理小説では物足りなくなってしまったので同じ系統ばかり読むのは辞めました…。
勉強に無理やり繋げるとしたら、中高で本をたくさん読んだことで、読解力と読むスピードはかなり培われました。唯一模試の点数で困ったことのない科目は現代文です。
推理小説なんか試験に出ないよ!と思われるかもしれませんが、全体の構成を捉える力や頭の中で論点を整理することに活かされると思います(川上調べ)
ただ副作用?か分かりませんが物語文の一般的な登場人物の心情を問う問題を間違えることは多かったです。(決して私はサイコパスではないです笑)
書ききれなかったので第二弾をやるかもしれません。こんなに長文を書いたのは初めてです笑
最後まで読んでくださった人には感謝しかありません。ありがとうございます!
紹介した作品を読んだことある人、他におすすめの推理小説がある人は是非校舎で声をかけてください!
立教大学法学部法学科二年 川上友香梨
冬季特別招待講習 申し込み締め切りまであと2日
★明日の開館時間★
8:30~21:45